賃貸住宅

介護保険法改正と高齢者専用賃貸住宅

今高齢者住宅事業業界は新たな活路を見出すよう迫られています。これは厚生労働省が施策の方向性を施設から在宅推進に転換する動きによるものです。
これから高齢者人口は増加していくと思われるため、それによる影響と背景と共に高齢者向けの住宅と言うのがどのように変化していくべきなのかと予想できる先見の妙は欠かせないものとなっています。
日本は、この背景に諸外国の失敗も頭に入れておかなければならないという事も忘れてはいけない。

この介護保険法改正により、今後ほとんどの施設が介護老人保健施設に変わっていくと思われます。なぜなら療養型病床が平成24年度末で廃止されることになったからです。こうなってくると入居3ヶ月ほどで退去を迫られてしまう高齢者たちはどうして生活していったらいいのか、どこにいったらいいのかという問題が出てきます。
現在老人福祉施設は満員で何年も空きを待たなくてはならない状況だし、有料の老人ホームは高すぎて入居させてあげられない、だからと言って在宅の介護は精神的にも体力的にも不可能だと思い高齢者を持つ家族は困窮することとなりかねません。
そのような方達の受け皿として「高齢者住宅」という施設が必要に迫られてくることは間違いないと思います。


今後の日本の出生率低下にともなって、高齢者の割合が多くなってしまいます。
若い人が少なくなる将来、住宅やオフィスビルなどは空室が多くなり、現在の状況並にするには今の建物を4割ほど減らさなければならなくなります。
この4割の住宅分を活用して新しく高齢者住宅を考えるというのも手腕の一つになると思います。

高齢者住宅事業を考えるとき、サービスやサポート等のなににターゲットを絞るかによって考えていかなければならない。

高齢者専用賃貸住宅(高専賃)

ベビーブーム世代が高齢期(65歳)に達する2015年の約10年後には、高齢者人口が3500万人に達するという予想がされています。この高齢者の人口が増加するにあたって、介護保険制度の持続可能性を高めて、活気ある高齢化社会を築き、予防重視型システムへの移行が必要だと考えられています。

この高齢者社会に向かっていく中で注目されているのが、これからの高齢者向けの賃貸住宅の普及を目的にし、2005年12月に国土交通省が高齢者居住安定法により設定された新制度として誕生した住宅の「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」である。
この「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」は、各都道府県に届出を申し込んだだけで開設できる施設なので、市町村の規制には違反しない住宅となる。この新制度により、高齢者向けの賃貸住宅の普及を目指しています。

現在の高専賃は全国で210棟5200人分程度しかないが、今後の事を考えて終身にわたって居住できる「終身建物賃貸契約」を導入しているところも誕生してきており、このマーケットは今後拡大傾向にあると思います。

「サービスの量的拡大」の時代と言われたのが介護保険制度がスタートして5年間の第一ステージとされているのに対し、制度改正後の第2ステージは「サービスの質重視」の時代と言われる時代に突入したと言えます。

この施設の運営者は不動産関連業者が多いですが、ケアサービスがない為、介護サービス業者と提携し、『ケア付き賃貸住宅』を運営することが出来るようになります。
しかも、今までのような高額な入居費用は不要となり、通常の賃貸借契約に基づいた形になるのも魅力的になります。

シニア快適住宅とシニア安心住宅

高齢者のために、安心・安全に入居・生活できるように「バリアフリー化」「手すり付き」などが施され、「緊急時対応サービス」が利用可能な賃貸住宅を高齢者向け優良賃貸住宅と言います。

そのほかに、社会福祉施設等を併設することで、高齢者の生活支援や、付加サービスの提供により安心して居住できるような住宅にすることが可能となっています。

高齢者向け優良賃貸住宅制度というのは、良質な賃貸住宅を供給促進するための制度で、対象者は60歳以上の高齢者となっています。
この住宅を供給する事業者は各種の支援措置を「高齢者の居住の安定確保に関する法律」に基づき受けることができます。

年配の方で千葉の海沿いのほうで田舎暮らしがしたいっていう方は結構たくさんいるみたいです。しかし高齢者のお子さんにとっては田舎暮らしよりは、便がいい都会暮らしのほうがいいと思うし、でも近くに住みたいしということで、東京駅から40分の「千葉みなと駅」というところに高齢者専用賃貸住宅と住宅型有料老人ホームが同居した大型の高齢者住宅があるらしいです。
場所的にも都内にも近いし、海にも近いしでお互い行き来もしやすくていいですよね。

この場所は高齢者専用賃貸住宅(シニア快適住宅)と住宅型有料老人ホーム(シニア安心住宅):(介護が必要になっても居住可能)が一緒になっているところで、便利な施設になっていると思います。

これはアメリカの「アシステッドリビング」「ナーシングホーム」という高齢者向けのシステムを取り入れた形をとっているみたいで、施設もサービスも充実しているみたいです。さすがは福祉先進国のアメリカのシステムですよね。

シニアライフ情報センター

「今は元気だけど、だんだんと一人暮らしをしていくには不安になってきた」という相談が「シニアライフ情報センター」という高齢者情報を提供しているところに多く寄せられてくるようになりました。最近は元気な高齢者の方向けに高齢者専用賃貸住宅も色々出てきました。
ですが、現状では部屋の間取り、広さ、賃料もサービス内容も場所によって様々です。入居の際にはその内容をよく調べることをお勧めします。

高齢者専用賃貸住宅には、入居する高齢者の所得に応じての家賃補助があります。部屋の設備もバリアフリーや、高齢者の入居を拒まないという制度の「高齢者円滑入居賃貸住宅」などがありましたが、更に高齢者のみが入居できる「高齢者専用賃貸住宅」(高専賃)という制度も昨年12月に新たに制定されました。

高専賃は、高齢者の方がまだ体が動く元気なうちに、そこに住み替える場所として考えられており、万が一介護などが必要になった場合、すぐ依頼する事が可能となっています。それに、終身的な利用権方式が多い有料老人ホームとは違い、高専賃は入居時に賃貸借契約を取るため、権利が法律で保護されているので、万が一事業者側が倒産するような事態になったとしても住み続ける権利が与えられています。

家賃やサービスの内容などの詳細な情報の開示義務もあるのが特徴ですし、介護保険の指定も受ける事が出来ます。


そういった高専賃は、今はまだ数多く存在してませんが、今後需要が増えると共に高専賃も増えていくと考えられています。

高齢者円滑入居賃貸住宅

現在、高齢者のための賃貸住宅を探す為には「高齢者円滑入居賃貸住宅」を探してみるのがお勧めです。

ここは、高齢者がこれから新たに賃貸に入居したいと言った場合、入居を拒まない住宅の事を指しています。貸主が都道府県や指定登録機関に申請し、登録している賃貸物件で、高齢者に対応した住宅(段差が無くバリアフリーになっているか、浴室、トイレ、階段に手すりがあるか)になっている事が登録条件になっています。
一般の賃貸住宅でも、高齢者が住むのに対応できるような物件もありますし、高齢者専用の賃貸住宅も登録されているので一度探してみる事をお勧めします。

しかし、高齢者にとっては毎月家賃をきちんと支払えるか?という不安を抱えている人が大勢いると思います。しかしその不安を解消するために「高齢者家賃債務保証」という制度があります。

「高齢者家賃債務保証」という制度は、家賃の6ヵ月分に相当する金額を限度に「高齢者円滑入居賃貸住宅」に登録されている物件に入居する、満60歳以上の高齢者に対して保証するというものです。
こういう金銭的な支援は、高齢者にとってはものすごく助かりますよね。
ただし、保証料は、2年間で月額賃料の35%を一括支払いすることが条件となっています。

また高齢者にはさまざまな事情があり、生活スタイルも変わって来ると思います。
地元で暮らしたい、田舎で静かに暮らしたい、子供のそばで暮らしたい、など住み替えすることも多々あると思います。そういった場合に支援する制度もありますので検討してみてください。
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