豆知識

個人事業主と高齢者向け共同住宅

高齢化社会に入っていく中、老後の住まいとして考えられている高齢者向け共同住宅ですが、広く知られていくにつれ、問題も見えてくるようになって来ました。

施設を経営する側に寄せられる問題では、住宅を探して欲しいと言うので希望条件などを伺うのですが、現状既存する施設とニーズが合わなくて困っていると言う問題が出てきたと言います。

今までのこう襟者向け共同住宅は、年金で支払える程度の家賃だとか、下宿や量を改築したと言う経緯から、6~8畳ほどの1間が多いのですが、やっぱり二間が欲しいといわれ、住宅にゆとりを求めてくる事も多くなってきました。そういった施設に入居希望者が集中してしまうため、他の物件に人が集まらなくなり、入居者募集に苦労そていると言う事になっているようです。

法的な問題としては、高齢者向け共同住宅を作ろうとすると老人福祉方の「常時十人以上の老人を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供することを目的とする施設」というところにあたり、これに該当すると「有料老人ホーム」の定義に該当してしまうため、都道府県への登録の届出が必要になってきます。

この状態のまま有料老人ホームとして登録せざるを得ない状況になった場合は、各都道府県に申込みをして、防火設備や介護のために人員の手配も必要となってきます。
しかし、この登録をするための設備投資は個人には負担が大きすぎるため有料老人ホームの定義に合致しないよう、老人以外の年代の人を入居させたり、サービスや食事の提供回数を減らすしかなくなってしまい、質を落とす結果になりかねません。

ですので、もっと個人事業主に対しても公的な補助があってもいいのでは?という声が多く聞かれます。

団塊の世代の福祉と住宅

これから団塊の世代が高齢と言われる世代に突入するに当たって、高齢者が安心して公団住宅などに住み続けられるように福祉と住宅を一体化させた取り組みをするよう、厚生労働省と国土交通省が方針を固めました。

厚生労働省と国土交通省は、今年度中に団塊の世代の高齢化で介護ニーズを受けたモデル事業を始動させ、10年後を目標にして高齢者にとってよりよい街づくりが出来るように進めて生きたいと考えているようです。

案としては公団などの空き部屋に、認知症高齢者向けグループホーム、デイサービスや泊まり、訪問介護など様々なニーズに対応する小規模多機能型居宅介護事業所などの介護施設、訪問看護ステーションや、24時間対応の在宅療養支援診療所、高齢者向けのメニューを用意したレストラン等など、高齢者が安心して暮らせるような施設がそろうような事業展開をしていくようにNPO(非営利組織)などに呼びかけているといいます。

住宅の部分では、バリアフリー化した低層階に高齢者の方に住んでいただくように住み替えを進めたり、緊急通報装置が備えられたり、万が一のためのヘルパー資格を持つ運転手が乗っているタクシーも急行するよう手配が整えられるようにする意向。

対象となる住宅は、昭和40年代(1965~74年)に造成された約32万戸分の都市再生機構(旧日本住宅公団)が開発した大規模団地で、場所的には多摩や千里ニュータウンなどが候補となっています。

政府は一時金が多くかかる有料老人ホームではなく、安心して暮らしていってもらえるような体制作りを目指していく考えで取り組んでいます。

北海道住宅建設促進会総会および春の研修会

札幌サンプラザで開催された「北海道住宅建設促進会総会および春の研修会」では講師に明治大学の園田眞理子先生、北海道大学の瀬戸口先生を招き、「新たな住宅政策」という話題で講演されました。

明治大学の園田眞理子先生は、多くの論文を住宅政策と福祉政策という視点から書いていまして、今回の研修会では今後の公営住宅の役割などについて見解などの内容について講演していただきました。

少子高齢社会や人口減少社会はもとより、今回新たに制定された改正法など、住宅の改正として高齢者住宅の形のサービスや設備、施設などを規制するのではなくて、今までの悪い体質のものを退場するよう規制していった方が必要なのではという事、今後は高齢者に対する福祉政策への展開が必要なのではという内容もありました。

公営住宅では今までの補助金で制定されてきた根強くあるルールがあり、この先高齢者住宅とも地域による自由な発想で取り組む事を可能として、公営住宅での概念を広げていき、これからの高齢者住宅の需要に対して必要な住宅の供給を公営住宅に関してもできるようにな仕組みを作る事を課題として取り上げていかなければならないという考えも講演していただきました。

研修会終了後は今回の講師の方や、釧路市長など合流され、意見交換会などが行われました。こういった意見交換会などは地域にとっても、これからの社会にとってもすごく貴重な場となるので、今後もさまざまな方々の意見が得られるように皆様が参加される事が望ましいと思います。
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